天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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一般歳差 general precession

歳差を参照。

液体シンチレーション検出器 liquid scintillation counter

放射線が液体中で損失するエネルギーをシンチレーション光(蛍光)として測定するシンチレーション検出器の一種。液体シンチレータ測定器ともいう。液体の溶剤に有機物を溶かしたものであり、溶剤としてはキシレン、トルエンなどが、有機[…]

M87 (NGC4486) M87

おとめ座銀河団の中心部にある巨大楕円銀河。1781年に出版されたメシエカタログの87番目の天体なので M87と呼ばれる(NGCカタログの番号は4486)。電波源としては「おとめ座A」とも呼ばれ、歴史的には最も初期に可視光[…]

減速定数 deceleration parameter

宇宙の膨張速度が時間変化する割合を示す無次元量であり、減速しているときに正、加速しているときに負になるように減速度で表す。宇宙のスケール因子をaその時間に関する1階微分を$\dot{a}$、2階微分を$\ddot{a}$[…]

後退速度 recession velocity

宇宙論的赤方偏移を、その天体がわれわれから遠ざかる相対運動によって生じたものであると解釈して計算した速度。宇宙論的赤方偏移は宇宙膨張による空間の伸びが原因であり、相対運動による解釈は便宜上のものである。 あまり遠く[…]

歳差 precession

南北に扁平な回転楕円体に近い形状をしている地球に対し、黄道面近くにある月や太陽から引力が及ぼされると、地球の重心に対する力との差分(潮汐力)が偶力となって自転軸を起こそうというトルクが働く。すると、あたかも回転するコマが[…]

歳差定数 general precession in longitude

J2000.0における1ユリウス世紀ごとの黄経の一般歳差の値。IAU1976天文定数系では5029.0966"、IAU2006歳差章動理論では5028.796195"である。

超伝導受信機 superconducting receiver

超伝導体を検出素子としてもちいたヘテロダイン受信機。電波天文学では、アンテナで集めた天体からの信号を受信する装置として、カセグレン焦点やナスミス焦点に設置される。超伝導素子は、転移温度以下に冷却してつかわれるため、クライ[…]

冬至 winter solstice (for northern hemisphere), December solstice

黄道上で太陽の黄経(黄道座標系を参照)が270度になる時刻。この時刻を含む日(冬至日)も一般には冬至とよばれている。12月22日頃で二十四節気の一つである。日本(北半球)では冬至の日に太陽の南中高度が最も低くなり、昼の時[…]

ブラックホール black hole

閉じた事象の地平線に囲まれた時空の領域のこと。いったんこの領域に入るとどんなものも再び外に出ることはできない。 ニュートン力学においても脱出速度が光速度になる天体として18世紀にイギリスのミッチェル(J. Michel[…]

フレア solar flare

太陽外層大気において発生する現象で、数分から数時間という時間に1029 ergから1032 ergもの巨大な磁気エネルギーが熱エネルギー、運動エネルギー、粒子加速エネルギーなどに変換される。これと同じ現象で、より解放エネ[…]

ヘテロダイン受信機 heterodyne receiver

受信する電波を、局部発振器からの参照信号と混合器で周波数混合し、低い周波数に変換し取り扱う方式の受信機。 取り出せる周波数は、受信電波と参照信号の差の周波となり、これを中間周波数(IF)と呼ぶ。これには増幅が容易なマイ[…]

マルチビーム受信機 multi-beam receiver

焦点面に多数の受信部を並べた受信機のこと。電波望遠鏡では、従来、アンテナの焦点面には技術的な理由から1点のみを観測できる受信機を1台のみ配置することが多かった。しかし、これではマッピング観測を行う場合には時間効率が低く、[…]