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ハイパーカミオカンデ

 

よみ方

はいぱーかみおかんで

英 語

Hyper-Kamiokande detector

説 明

スーパーカミオカンデの後継観測装置として、岐阜県神岡鉱山の地下に日本を中心とする国際協力で建設中の巨大な水チェレンコフ検出器。超純水26万トンを密封した直径68 m、高さ71 mの円筒形のタンクと、チェレンコフ光を観測する光センサーとしてタンクの壁に据え付けられた約4万本の光電子増倍管とその信号を扱う電子回路などから構成される。

空洞掘削工事は2021年5月に開始され2025年6月に完了し28-29日にかけて空洞掘削完了記念見学会が行われた。その後水槽の建設、2026年に水槽への光センサーの取り付け、2027年に注水開始、2028年に観測開始を予定している。
ニュートリノ天文学も参照。

ホームページ:https://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/hk/

2025年10月07日更新

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    ハイパーカミオカンデの概念図。
    出典 東京大学宇宙線研究所神岡宇宙素粒子観測施設のホームページ
    https://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/news/detail/1299/
    空洞掘削完了記念見学会の様子(2025年6月28日)。
    出典 東京大学ホームページ
    https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z0208_00225.html