カイパー飛行機搭載天文台
よみ方
かいぱーひこうきとうさいてんもんだい
英 語
Kuiper Airborne Observatory
説 明
地上からは困難な赤外線観測を行うための望遠鏡を搭載した飛行機天文台。軍用輸送機C-141Aの民間改良型をベースに防震装置に載せられた口径91.5 cmの望遠鏡を機体前部側面に搭載する。大気中の水蒸気による吸収のために近赤外線と中間赤外線のいくつかの大気の窓を除いたほとんどの波長域で天体からの赤外線が地上に到達しない。しかし、10-14 kmの ジェット機高度に上がると多くの波長で観測が可能となる。1974年に初飛行し、1995年に引退した。この間、太陽系内天体や超新星1987Aの観測で活躍した。後継機としてジャンボジェット機B747SPに口径2.4 mの望遠鏡を搭載した成層圏赤外線天文台が開発された。
2019年09月11日更新
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