天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

Ⅰa型超新星

高

よみ方

いちえいがたちょうしんせい

英 語

type-Ia supernova

説 明

星が進化の果てに明るく爆発する現象を超新星と呼ぶが、その超新星の一種。水素のスペクトル線が見られるⅡ型と見られないⅠ型とに大別されるが、I型でもシリコンのスペクトル線が見られるものがⅠa型と分類される。
Ⅰa型は、連星系で、進化して巨星となった伴星から主星である白色矮星にガスが降り積もったり、白色矮星同士が合体することによって、白色矮星がその限界質量(チャンドラセカール限界質量)を超えたときに爆発すると考えられている。Ⅰa型超新星は増光の最大値(絶対等級)がほぼ一定であることが経験的に知られている。この性質を利用して、Ⅰa型超新星のモニター観測から光度曲線を作って最大光度時の絶対等級を求めて、見かけの等級と比較することによって超新星までの距離を知ることができる。超新星は明るいため遠くにあっても観測できるので、遠方銀河の距離指標によく使われる。宇宙の加速膨張の最も強い証拠は遠方のIa型超新星の観測から得られた。Ⅱ型超新星も参照。

2018年04月12日更新

関連画像

NGC4526銀河に出現したIa型超新星SN1994D。
https://apod.nasa.gov/apod/ap981230.html
Credit: High-Z Supernova Search Team, HST, NASA
*Ia型超新星の概念図(ESA and Justyn Maund, QUB)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2014/140801_1.html
にある図をもとに改変。