天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

音叉図(ハッブルの)

高

よみ方

おんさず(はっぶるの)

英 語

(Hubble's)tuning fork diagram

説 明

ハッブル(E. Hubble)が考案した銀河の形態分類体系(ハッブル分類)を表現する図。1936年に出版された『The Realm of the Nebulae』(エール大学出版会; 邦訳『銀河の世界』戎崎俊一訳、岩波文庫)に掲載されている。音楽で使う音叉を横にした形をしているところからこの名前が付いた。左側の音叉の足に相当する部分に、楕円銀河が扁平度にしたがって配置され、右側の二本の腕に相当する部分の一本には渦巻銀河、もう一本には棒渦巻銀河が、渦巻腕の巻き込みの強さに従って配置されている。腕の分かれ目に相当する位置には、当時まだ見つかっていなかったレンズ状銀河(S0)が置かれている。銀河はこの音叉図で、左の丸い楕円銀河から右の開いた渦巻銀河へと進化すると考えられた時期があった。この考えは誤りであるが、音叉図で左にあるほど早期型、右にあるほど晩期型という呼び方は現在でも広く行われている。

2018年04月18日更新

関連画像

*ハッブルの音叉図。
土居守「銀河の種類と形態分類」、シリーズ現代の天文学第4巻、谷口他編「銀河I」1.1節 図1.1(日本評論社)
(原図は Hubble 1936 『The Realm of the Nebulae』(Yale University Press))
実際の銀河を使ったハッブルの音叉図
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Hubble_sequence_photo.png