天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

基本平面(銀河の)

 

よみ方

きほんへいめん(ぎんがの)

英 語

fundamental plane

説 明

楕円銀河速度分散、平均表面輝度、有効半径の間に見られる強い相関関係で、銀河のスケーリング則の1つ。この相関関係を対数で表すと平面の式になること、および相関関係の分散が観測誤差と区別できないほど小さいことから名づけられた。ジョルゴフスキー(S.G. Djorgovski)らによると、有効半径は速度分散の1.39乗に比例し、平均表面輝度の-0.90乗に比例する。有効半径の代わりに光度が使われることもある。基本平面を光度と速度分散の2次元平面に射影したものがフェイバー-ジャクソン関係である。基本平面の存在は、楕円銀河が2つの独立な物理量だけで性質が決まる極めて一様な系であることを意味する。渦巻銀河にはこれほど分散の小さい相関関係は存在しない。基準平面ともいう。

2018年08月16日更新

関連画像

*基本平面の概念図。速度分散、平均表面輝度、有効半径の3次元パラメータ空間の中で、楕円銀河は平面的な分布をしている。幸田仁「スケーリング則」、シリーズ現代の天文学第4巻、谷口・岡村・祖父江編『銀河I』2.3節 図2.16(日本評論社)