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第一のコア

 

よみ方

だいいちのこあ

英 語

first core

説 明

原始星になる前の主に水素分子でできた準静水圧平衡の天体のこと。
分子雲コアの中で進む星生成過程において、自己重力により収縮する中心領域では、密度が10^{-10}\,{\rm g\,cm}^{-3}くらいになると圧力が十分大きくなり、重力収縮が止まって準静的な構造を持つ天体が発生する。この最初に形成される天体を第一のコアと呼ぶ。この天体の主成分は水素分子である。
その後も中心部分の密度と温度の増加はゆっくりと続き、温度が2千度程度になって水素分子が解離するようになると、吸熱反応である解離反応のために熱エネルギーが使われて圧力の上昇が不十分となり、再び急激な重力収縮を始める。この収縮のことを第二収縮と呼び、第一のコアを生んだ最初の収縮である第一収縮と区別する。第二収縮の後、最終的に形成される準静水圧平衡の天体が第二のコアであり、密度は太陽の平均密度である1\,{\rm g\,cm}^{-3}程度である。観測的に通常議論される原始星コアに対応するのは第二のコアである。

2018年04月20日更新

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