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セファイド

高

よみ方

せふぁいど

英 語

Cepheid

説 明

脈動変光星の一種。セファイド型変光星ともいう。中質量星がヘリウム燃焼段階にセファイド不安定帯を横切る際に起こる外層の脈動により変光する。多くは星全体が膨張、収縮する基準振動をしているが、なかには半径方向のある位置に動かない節を持ち、その片側では膨張し反対側では収縮するような倍振動を示すものもある。周期は1-200日程度で、光度曲線は周期とともに極大の幅や数、増光時や減光時のこぶ状の変化などの形の違いを示す。これらの光度曲線の特徴はヘルツシュプルング系列と呼ばれる。セファイドはその周期-光度関係により、宇宙の標準光源として利用されている。セファイドは種族Iの1次距離指標である。ただし、周期-光度関係を利用するには星の金属量星間吸収の影響を補正する必要がある。セファイドループも参照。

2018年09月27日更新

関連画像

*セファイドの光度曲線(左)と周期ー光度関係(右)。左図では、紫外線(上)から近赤外線(下)までの各バンドでの典型的なセファイドの光度曲線が示されている。波長が長くなるにつれて、振幅が小さくなり非対称性が弱くなる。右図は大小マゼラン雲中のセファイドの各バンドでの周期ー光度関係。縦軸は見かけの等級であるが、大小マゼラン雲の星は地球からの距離が同じと見なせるので、距離引数の補正をすれば絶対等級目盛りになる。(原図はMadore, B.F. and Freedman, W.L. 1991, PASP, 103, 933)
* 各種の脈動変光星のHR図上でのおおよその位置。破線で囲まれた領域がセファイド不安定帯である。
神戸栄治「星の振動の観測」、シリーズ現代の天文学第7巻、野本・定金・佐藤編『恒星』1.4節 図1.18(日本評論社)