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脈動変光星

高

よみ方

みゃくどうへんこうせい

英 語

pulsating variable

説 明

星自身が膨張と収縮を繰り返すために明るさが変化する星。セファイドミラ型変光星では星全体がほぼ球対称形を保ったまま膨張と収縮(動径振動)をしており、基準振動を行うもののほか、半径方向に複数の節をもつ倍振動をしているものもある。脈動は、収縮膨張に際してガスの不透明度が変化することによって励起される(\kappa機構)と考えられている。セファイドやミラ型変光星のように変光周期と星の光度の間に相関がみられるものがあり、それらは距離指標として用いられる。一方、星の表面の一部が膨張し、ほかの部分が収縮する非動径振動が検出される例も増えており、太陽型振動星、高速振動Ap星、ケフェウス座\beta型星などが知られている。脈動変光星の種類と特徴を表に示した。星震学も参照。

脈動変光星の表

出典:神戸栄治「星の振動の観測」、シリーズ現代の天文学第7巻、野本・定金:佐藤編『恒星』1.4節 表1.4(日本評論社)

2019年09月17日更新

関連画像

* 各種の脈動変光星のHR図上でのおおよその位置。破線で囲まれた領域がセファイド不安定帯である。
神戸栄治「星の振動の観測」、シリーズ現代の天文学第7巻、野本・定金・佐藤編『恒星』1.4節 図1.18(日本評論社)
1960年代に認知されていた脈動星の HR 図上の位置の概略図( 左 )と現在認識されている脈動星の概略図(右).( Handler, G. 2012, ASPC, 462, 111 より転載)。理科年表平成28年版天文部トピックス(柴橋博資)、国立天文台編集、丸善出版。
恒星脈動による大きさの変化、明るさの変化。天文学辞典オリジナル。