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炭素フラッシュ

 

よみ方

たんそふらっしゅ

英 語

carbon flash

説 明

Ⅰa型超新星を引き起こす、白色矮星内での暴走的な炭素の核融合反応。連星系において、白色矮星に相手の星からガスが降り積もり、チャンドラセカール限界質量\sim 1.4M_{\odot})を超えると中心部の炭素の核融合が始まる。電子が強く縮退している高密度下では、膨張によって温度が下がることなく、炭素燃焼が暴走し、重い原子核の合成、さらには鉄の光分解へと至る。縮退圧電子縮退も参照。

2019年09月13日更新

関連画像

炭素フラッシュとIa型超新星爆発。
① 連星系をなす白色矮星に伴星からヘリウムが降着し、白色矮星表面に溜まったヘリウムの底で爆発的にヘリウムの核融合反応が起こる。
②その爆発が引き金になり白色矮星も圧縮され、中心付近で炭素の核融合反応(炭素フラッシュ)が始まり、その反応が星全体に広がってIa型超新星になる。(クレジット:土居守、東京大学大学院理学系研究科・理学部プレスリリーズより、記事の表現を一部改変して引用)http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2017/5574/