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光線が重なり合い明るく見える包絡線のこと。 重力レンズ現象の用語としては、遠くにある光源から発せられた光の経路が、その途中にある天体の重力によって曲げられる重力レンズ現象において、光源面上で点状の光源(点光源)が無限大に […]
どの慣性系から見ても、光の速度(真空中の光速度)は一定である、すなわち、光の速度は一定で、光を放出した物体や観測者の速度に依存しないという原理。アインシュタイン(A. Einstein)はこの原理を仮定して特殊相対性理論 […]
恒星やブラックホールなどの天体に周囲からガスが落ち込む場合、角運動量をもっているガスは主星にはまっすぐに落ちず、主星の周りにリングを形成し、 それが広がって円盤になる。これを降着円盤という。 質量M の点源の周りを円運動 […]
活動銀河核の大質量ブラックホールの周りに形成される低温で光学的に厚い(光学的厚さが大きい)物質。太いリング(トーラス)状になるのでこの名前がある。大質量ブラックホールへ周囲から質量降着してくる物質の一時的な溜まり場である […]
相対性理論で用いられる用語。注目する時空上の点(事象)を原点として放射された光の束がなす四次元時空での円錐状の超平面。ミンコフスキー時空の原点からの光円錐は (ct)2-x2-y2-z2=0と表される。この光円錐の中の点 […]
回転する座標系で運動する物体が、進行方向に垂直な方向に受ける見かけの力(慣性力)。19世紀のフランスの科学者コリオリ(G.-G. Coriolis)が導いたのでこの名がある。転向力ともいう。絶対系(慣性系)から見て物体が […]
中心天体の周りを公転する小天体が他の天体から摂動を受けるとき、小天体の軌道傾斜角が大きい場合に見られる現象。古在由秀が1962年に初めて明らかにしたのでこの名がある。 古在は、太陽の周りの円軌道上を公転する木星と、木星よ […]
地球重心を原点とし、地球に固定され、地球とともに回転する座標系。具体的には国際地球基準座標系(ITRF)によって構成される。 国際地球基準座標系における観測者の位置(X,Y,Z)は緯度φ、経度λおよび準拠楕円体からの高さ […]
国際天文準拠系(International Celestial Reference System; ICRS)は、1997年の国際天文学連合(IAU)総会で採択、1998年より採用された天球座標系である。太陽系重心を原点 […]
天体が系の重心の周りを回る現象のこと。惑星が太陽の周りを回る運動、衛星が惑星の周りを回る運動、太陽系が天の川銀河(銀河系)中心の周りを回る運動、などが公転である。1周するのにかかる時間を公転周期と呼ぶ。 公転は自明なこと […]
天球上における太陽の平均的な通り道のこと。あるいは、地球が太陽の周りを公転するときの平均の軌道面(黄道面)と天球の交線といってもよい。厳密には地球-月重心の平均軌道角運動量ベクトルに垂直な面として定義される。太陽系のすべ […]
黄道と天の赤道のなす角度。この傾きが0°だと季節変化は起こらず、90°だと夏と冬では昼夜の長さが大きく変化し、季節変化は極端なものになる。実際の値は約23.4°であるが、このような適度な傾きを持つおかげで地球に適度な季節 […]
互いに重力を及ぼし合う、複数の恒星からなる力学系のこと。連星、星団、銀河などさまざまな規模のものが該当し、主として、天体力学的観点から天体をとらえる場合に用いる語である。太陽系とは異なり、ほぼ同質量の相当数の天体からなる […]
2つの周波数の電磁波を混合し、差の周波数または和の周波数である電磁波を取り出す回路または装置。英語のままミキサーあるいはミキサと呼ぶことも多い。電波天文学では、最も良く利用される周波数変換器である。ヘテロダイン受信機で使 […]
多数の天体が存在する天域を観測する際、検出器の角分解能が十分高くないと、隣接する複数の天体を区別することができなくなる。これを天体検出のコンフュージョン限界という。すなわち、検出器の感度を上げる場合には、同時に角分解能を […]
平行光線を作る装置。さらには一般に細い粒子ビームをつくる装置を指す。``細い''には平行度が高いという意味と、ビームの断面積が小さいという意味がある。集光の難しい硬X線やガンマ線の検出器では、検出器の前に穴の開いた板や筒 […]
相対性理論においては2事象間の固有距離とは、その2事象が同時刻になる座標系における空間的距離。 宇宙論的な場合には、この量は測定可能ではないので、直接の観測量である見かけの明るさや大きさから定義された、光度距離や角径距離 […]
日食時以外に太陽のコロナを観測するために考案された観測装置で、焦点面に明るい太陽を遮る円盤を置いてすぐ近くの暗いコロナの観測を可能にする。瞳位置には太陽の回折光や散乱光を遮る絞り(リオストップ)を設置して太陽光の減光率を […]
インフレーション宇宙論では、ハッブル長を超えたスケールは独立に進化するため、量子ゆらぎが大きな振幅を持つとインフレーションにより、巨視的な大きさとなった宇宙の一部が、またインフレーションを起こしもとの宇宙とは独立に進化を […]
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