シュミット
よみ方
しゅみっと
英 語
Schmidt, Bernhard Voldemar
説 明
シュミット(Bernhard Voldemar Schmidt;1879-1935)はドイツの天文光学技術者。エストニア系のドイツ人で、15歳の少年時代に事故で右腕を失った。スウェーデンのイェーテボリ、ドイツのミッテワイダ工業学校で機械工学を学んだ。設立したミッテワイダの小工場で作った反射望遠鏡が高性能だったために評判を得て、1905年にはポツダム天文台の口径40cm反射望遠鏡の製作をまかされた。この望遠鏡は、第二鏡が非球面になっていて球面収差をなくしたものであった。1926年からはハンブルグのベルゲドルフ天文台に入台、台長ショル(R. Shorr)から信頼されて種々の光学実験、開発に専心した。その結果、1931年に非球面の補正板を用いた、広視野にわたって歪みがなく明るい光学系のシュミットカメラ(シュミット望遠鏡)を完成させた。
2024年03月14日更新
この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。
受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。