パルサータイミング法
よみ方
ぱるさーたいみんぐほう
英 語
pulsar-timing method
説 明
中性子星(パルサー)の周りを公転する惑星の検出方法。もし中性子星に惑星があると、中性子星は惑星の重力を受け、惑星との共通重心の周りを公転する。惑星の軌道面が視線方向に対して垂直でない限り、中性子星は視線方向に運動し、中性子星からの規則的パルスは、ドップラー効果によって周期的変動を示す。これを電波観測により検出するのがパルサータイミング法である。1992年、ボルシュチャン(A. Wolszczan)とフレイル(D. A. Frail)によってパルサーPSR1257+12の周りを公転する2個の、地球質量の数倍程度の低質量天体が発見された。これを太陽系外惑星の発見と考えることも可能だが、これ以外のパルサー惑星の発見は数少なく、この低質量天体の正体は不明であり、一般の惑星とは成因も性質も異なると考えられている。このため一般の恒星の周りの最初の確実な惑星の発見は、1995年のペガスス座51番星を回るものとされる。
2020年08月12日更新
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