マヨラナ質量
よみ方
まよらなしつりょう
英 語
Majorana mass
説 明
フェルミ粒子には、素粒子の性質の一つであるカイラリティが、右巻きのものと左巻きのものと2種類存在するが、カイラリティが同じものを組み合わせてできた質量項をマヨラナ質量と呼ぶ。一方、左巻きと右巻きを組み合わせて作った質量項をディラック質量と呼ぶ。ディラック質量項は、そのフェルミ粒子が持っているチャージ(たとえば、レプトン数)を保存するが、マヨラナ質量項があるとチャージ保存が破れる。したがって、標準理論のフェルミ粒子でマヨラナ質量を持ち得るのは、電荷を持たないニュートリノだけである。
2018年03月06日更新
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