銀河進化
よみ方
ぎんがしんか
英 語
galaxy evolution
説 明
銀河が時間とともに姿や形を変えていくこと。銀河進化の骨格をなすのは星生成による星の増加であるが、それとともに質量や形態や色などのさまざまな属性も変化する。銀河進化を調べる最も直接的な方法は過去の(すなわち遠方の)銀河を観測することである。天の川銀河(銀河系)など近傍の銀河については、その中の星の分布や重元素量などを詳細に調べて進化の過程を探ることができる。これを銀河考古学という。階層的集団化モデルによると、銀河は、ダークマターハローが集合合体によって成長するとともに、その中で冷えたガスから星生成が起こることで進化したと考えられている。このモデルに適切な肉付けをして、さまざまな観測事実を一貫性を持って説明するのが銀河進化モデルの目標である。なお、銀河の進化に限らず、天文学で用いられる進化という用語は、生物学における進化とは異なることに注意する。天文学における進化は、生物学においては個体の成長に対応する。たとえば、「星の進化」は正確には「星の一生」である。生物学の「進化」に対応する概念は天文学にはない。
銀河の進化に限らず星の進化など、天文学で用いられる「進化」は生物学の用語とは異なる意味で用いられることが多い。星生成、質量集積も参照。
2018年04月18日更新
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