コア集積モデル
よみ方
こあしゅうせきもでる
英 語
core accretion model
説 明
木星型惑星は中心のコアの周りに、水素とヘリウムを成分とする層(エンベロープ)をまとっている。この層の起源として、微惑星の集積によって成長した固体の原始惑星が重力によって周囲の原始惑星系円盤のガスを捕獲したという考えを、コア集積モデルという。原始惑星系円盤ガスの中で成長した原始惑星の質量が月質量程度になると、重力により周囲のガスを引きつけて大気をまとうようになる。しかし原始惑星がさらに成長してある臨界質量以上になると、大気質量が大きすぎて圧力だけでは支えきれなくなり、エンベロープの収縮とさらなるガス捕獲が一気に進む暴走的ガス捕獲が起きる。臨界質量は微惑星集積率やエンベロープ中のダスト量などに依存するが、地球質量の十倍程度と見積もられている。この後、コアとエンベロープを合わせた惑星質量が十分大きくなって周りの円盤ガスを重力的に跳ね飛ばすか、原始惑星系円盤の消失によってガスの流入が止まると、ガス捕獲過程も終わる。木星は前者によって形成が終了し、土星、天王星、海王星は、後者のように円盤ガスの消失によってガス捕獲が止まったと考えられる。
2018年10月02日更新
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