ホイヘンス
よみ方
ほいへんす
英 語
Huygens, Christiaan
説 明
ホイヘンス(Christiaan Huygens;1629-95)はオランダの天文学者、物理学者。土星の環と衛星タイタンの発見、光の波動説、望遠鏡や顕微鏡の開発などの光学研究で、天文学と物理学の発展に寄与した。
1629年、ハーグの名門家に生まれ、1645年にライデン大学に進学、オランダ科学の絶頂期に活躍した。収差をさけるための長焦点で鏡筒のない自作の「空中望遠鏡」(倍率50倍)により、ガリレオもわからなかった土星の環を判別して、その発見者となった。1655〜1659年の間に振り子時計を発明、その後ひげゼンマイのついたテンプ時計も製作している(世界初の実用的な機械式時計と言われている)。光学研究では、接眼鏡の組み合わせレンズ(ホイヘンス式またはハイゲンス式)に名を残している。彼が導出した円運動での加速度の式は、ニュートンがケプラーの法則から重力法則をもとめるのに役立った。1678年には球面波の重ね合わせによって波面の進行を考える「ホイヘンスの原理」を発見した。著書『コスモテオロス』は宇宙人の存在を描き、当時の宇宙人についての考えを表している。
イギリス王立協会会員、フランス科学アカデミー会員。
参考:https://mathshistory.st-andrews.ac.uk//Biographies/Huygens/
2024年11月21日更新
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