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分点

高

よみ方

ぶんてん

英 語

equinox

説 明

1 天の赤道黄道が交わる春分点秋分点のこと。太陽がこれらの点を通過する瞬間が春分と秋分である(二至二分も参照)。太陽が天の赤道上、すなわち地球の自転軸に垂直な方向に来るのも、概ね春秋分の瞬間と考えてよい。

2 天球座標系元期を表す年号。

春分点は、天球上の座標の原点として重要であるが、地球歳差運動により移動していく。したがってその座標系がいつの春分点に準拠しているのかを示す必要があり、たとえば2000年の春分点に準拠する場合、「2000年分点」と書く。赤道座標系も参照。

2025年10月05日更新

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    * 黄道面で見た、二至二分(冬至、夏至、春分、秋分)における地球と太陽の位置関係。
    (クレジット:国立天文台暦計算室)
    https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/BDD5CAACC5C0.html
    春分点
    * 赤道面で見た、二至二分(冬至、夏至、春分、秋分)における太陽(赤丸)と地球の位置関係。
    (クレジット:国立天文台暦計算室)
    https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/BDD5CAACC5C0.html
    * 座標系の原点としての春分点
    郷田直輝「宇宙の起源と現在の姿」、シリーズ現代の天文学第1巻、岡村・池内・海部・佐藤・永原編『人類の住む宇宙』第2版 2章 図2.12 (日本評論社)をもとに製作。