非線形成長
よみ方
ひせんけいせいちょう
英 語
non-linear evolution
説 明
一様からのずれなどを表すゆらぎの進化において、ゆらぎの振幅が小さい場合にはゆらぎの高次項を無視することができるため、ゆらぎについて線形重ね合わせの原理が成り立つ。このため、ゆらぎをフーリエ分解すると、各フーリエモードは独立に進化する。この段階のゆらぎの成長を線形成長と呼ぶ。線形成長段階では、ゆらぎの進化がフーリエモードごとに小自由度の系として解析できるため、理論的取扱いも比較的容易である。ところが不安定性によりゆらぎの振幅が成長して大きくなると、ゆらぎの高次項が無視できなくなり、非線形効果が効くようになる。このようなゆらぎの成長を非線形成長と呼ぶ。非線形成長では、各フーリエモードが複雑に絡み合って、非常に複雑な成長をするようになる。このような成長段階を解析的に厳密に取り扱うことはできない。このため、非線形モデルや数値的手法など近似的な方法によって調べられている。
2018年03月06日更新
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