ハマソン
よみ方
はまそん
英 語
Humason, Milton
説 明
ハマソン(Milton Humason;1891-1972)はアメリカの天文学者。しばしばヒューメイソン、フーマソンまたはフマーソンと表記されることもある。ミネソタ州ダッジセンター生まれ、14歳で学校を中退、ウィルソン山天文台の工事現場で資材を運ぶラバ使いとして働いていた。1917年、ウィルソン山天文台の守衛として雇われたのをきっかけに、その静かな態度とスキルが当時の台長ヘール(J. E. Hale)に認められ、高校卒業の資格も持っていなかったが、スタッフとして採用された。その後次第に頭角を現し、天文台完成後は優秀な観測天文学者となり、微光銀河の写真観測で活躍、宇宙物理学の発展に大きな役割を果たした。特に、1928年に測定した銀河のスペクトルの赤方偏移は、1929年にハッブル(E. Hubble)がハッブル-ルメートルの法則を発表する一助となった。1950年、スウェーデンのルンド大学から名誉博士号を授与された。
1956年にはメイヨール(N. Mayall)とサンデージ(A. Sandage)とともに、当時の銀河の観測データを総まとめにしてハッブル定数を決定した論文を書いた。1960年に非周期彗星C/1960 M1、1961年に近日点が火星軌道より遠い彗星C/1961 R1(ヒューメイソン彗星)を発見している。
2024年10月17日更新
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