視直径
よみ方
しちょっけい
英 語
apparent diameter
説 明
天体の見かけの直径を天球上の角度で表現した値。天体の真の半径をa、天体までの距離をrとすると、視半径sは sin s = a/r であり、視直径はその2倍の 2sとなる。 たとえば、太陽は月の400倍の大きさを持っているが、距離も400倍遠いので視直径はほぼ同じ値になる。このため、わずかな距離差で皆既日食となったり金環日食となったりする。
一方、恒星ははるか遠くにあるため、直接その大きさを測ることは難しい。そこで、2つの望遠鏡からの光を干渉させ、その干渉パターンから直径を求める恒星干渉計がよく使われる。この場合の直径は角直径と呼ばれるが、両者をとくに区別せずに用いることもあるので注意が必要である。
2023年05月18日更新
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