シーイング
よみ方
しーいんぐ
英 語
seeing
説 明
点光源である恒星を地上から観測するとき、地球大気中の温度ゆらぎのため、屈折率分布にわずかな乱れが生じ、星像が揺れたり、ぼけたりして、完全な光学系で得られるはずの回折限界より、拡がった像となってしまう。この大気ゆらぎによる星像のぼけ具合の大きさをシーイングと呼び、星像直径を角度秒単位で測る。日本国内の天文台では可視光で観測する場合、2秒角程度になることが多いが、海抜4200 mのハワイ島マウナケア山頂のすばる望遠鏡ではシーイングが良く、平均で0.6秒角程度となる。シーイングを克服して回折限界に迫る結像性能を観測時にリアルタイムで実現する先端技術を補償光学と呼ぶ。
2019年09月12日更新
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