キルヒホッフ
よみ方
きるひほっふ
英 語
Kirchhoff, Gustav Robert
説 明
グスタフ・キルヒホッフ(Gustav Robert Kirchhoff;1824-87)はドイツの物理学者、化学者。ケーニヒスベルク(現在のロシア/カリーニングラード)で生まれ、ケーニヒスベルク大学で学び、学生時代にオームの法則を拡張した電気法則を提唱、1849年に電気回路におけるキルヒホフの法則としてまとめ上げた。1850年にブレスラウ大学員外教授に就任、ロベルト・ブンゼン(R. Bunsen)とともに、分光学研究に取り組み、セシウムとルビジウムを発見した。1859年には黒体放射におけるキルヒホッフの(放射)法則を発見した。
フラウンホーファー(J. von Fraunhofer)が発見した太陽光スペクトルの暗線(フラウンホーファー線)は、太陽の光球から放たれた光がその周囲にある太陽大気中の各種元素によって吸収された結果であると説明した。また、フラウンホーファーのD線がナトリウムによる吸収線であることも明らかにするなど、物理学や化学のさまざまな分野で多くの偉大な業績を上げた。
1862年にイギリス王立協会ランフォード・メダル、1876年にはドイツ国立アカデミー・レオポルディーナのコテニウス・メダルを受賞している。
参考:https://mathshistory.st-andrews.ac.uk/Biographies/Kirchhoff/
2024年02月21日更新
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