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高

よみ方

しょう

英 語

opposition

説 明

ある天体から見た2天体の黄経または赤経の差が180°となるときを指す。地球中心から見た外惑星の方向が太陽からちょうど180°ずれた方向にあるときに使われることが多い。とくに、太陽との衝は望あるいは満月と呼ばれる(朔望も参照)。
外惑星はこのころ、最も地球に近づき、明るくなる。また、真夜中ごろに南中し、ほぼ一晩中見えるため観望の好機となる。なお、火星の軌道はかなり離心率の大きい楕円軌道であり、接近するときの軌道上の位置によって地球-火星間の距離は大きく変化し、大接近や小接近などと呼ばれている。内惑星が衝になることはない。望の特殊ケースとして月が地球の影に入り込む現象を月食と呼ぶ。最大離角も参照。

2018年08月23日更新

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    天象
    * 惑星の合、衝、矩、最大離角(黄道の北側から見たときの位置関係)(クレジット:国立天文台暦計算室)
    https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/phenomena.cgi