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X線連星系

 

よみ方

えっくすせんれんせいけい

英 語

X-ray binary

説 明

通常の星と中性子星ブラックホールなどの高密度星との近接連星系で、相手の星から高密度星への質量降着で強いX線が放射されるもの。近接連星系の一方が巨星となりロッシュローブを超えて膨張すると、伴星への質量移動が起こる。伴星が比較的小質量星の場合、物質は星の周りに形成される降着円盤を経て星の表面に落下する。これは小質量X線連星系(Low Mass X-ray Binary, LMXB)と呼ばれる。伴星が重い星(早期型星)の場合、星の表面からは絶えずガスが放出されている(星風という)。星風は一般に、星の質量が大きいほど大きい。このガスの一部が高密度天体に捕えられると、やはり高密度天体の周りに降着円盤ができて、高密度天体はX線で明るく輝く。これが大質量X線連星系(High Mass X-ray Binary, HMXB)である。

2018年04月04日更新

関連画像

X線連星系の想像図。左側の恒星から、右側の高密度星に物質が吸い込まれている。高密度星周辺の降着円盤がX線で輝く。(宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究所)