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マゼラン雲流

 

よみ方

まぜらんうんりゅう

英 語

Magellanic stream

説 明

大小マゼラン雲天の川銀河銀河系)を結ぶように存在する中性水素ガスがなす帯状の天体のこと。高速度雲の一種である。大小マゼラン雲から幅5-10^\circ、長さ100^\circにわたり天球上を直線状にペガスス座まで延びていて、一部は北半球からでも観測できる。3次元的には天の川銀河を取り巻くように続いていると考えられている。大小マゼラン雲は、天の川銀河の周囲を移動しているので、天の川銀河による潮汐力の影響を強く受ける。このため、大小マゼラン雲から引き出された星間ガスが作った構造だとされている。

2018年09月16日更新

関連画像

天球上でのマゼラン雲流の分布。大小マゼラン雲およびそれを結ぶブリッジも示してある。座標は銀河座標で。同心円の中心は銀河南極。(David L. Nidever, et al., NRAO/AUI/NSF and Mellinger, LAB Survey, Parkes Observatory, Westerbork Observatory, and Arecibo Observatory)
*天球上に描いた大小マゼラン雲とマゼラン雲流
沢武文「マゼラン雲流、高速度HI雲」、シリーズ現代の天文学第4巻、谷口・岡村・祖父江編『銀河I』第2版 7.5節 図7.11(日本評論社)