天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

ライマン系列

高

よみ方

らいまんけいれつ

英 語

Lyman series

説 明

水素原子で電子が主量子数 n=1基底状態エネルギー準位とそれよりも上の準位の間で遷移することによる一連の輝線あるいは吸収線の総称である。主に紫外線の領域にあり、1906年にアメリカのライマン(S. Lyman)によって発見された。n=2,3,4,\cdots との間での遷移によるスペクトル線はそれぞれ{\rm Ly}\alpha(波長121.6 nm)、{\rm Ly}\beta(102.6 nm)、{\rm Ly}\gamma(97.3 nm)、\cdotsと書かれる。n=\inftyn=1の間の遷移に対応する波長はライマン端といわれ、91.2 nmである。再結合線バルマー系列パッシェン系列ブラケット系列も参照。
なお、水素原子以外の原子でも、電離して電子が1個となった場合(水素状原子という)、主量子数が n=1 の基底状態のエネルギー準位にそれよりも上の準位から電子が遷移するときに放射される線スペクトルをライマン系列や同様の輝線名で呼ぶことがある。この場合は、波長は水素の場合とは異なる。

2018年05月16日更新

関連画像

ライマン系列のエネルギー準位と波長
*水素原子のライマン系列のエネルギー準位(左)と波長(右)。