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あかり衛星

 

よみ方

あかりえいせい

英 語

AKARI satellite

説 明

宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究本部(現・宇宙科学研究所)が中心となって開発した赤外線天文衛星。2006年2月22日にM-Vロケットで高度約750 km の太陽同期軌道に打ち上げられた。口径68.5 cm の炭化ケイ素でできた主鏡を持ち、観測装置として遠赤外線サーベイヤーFIS(感度波長: 50-180 μm )と近・中間赤外線カメラIRC(感度波長: 1.7-26.5 μm)を搭載した。全天の94%をカバーする赤外線マップを完成させ、130万個の赤外線天体のカタログを作成して公開した。これまでに知られている天体と対応しない赤外線源を数多く発見した。赤外線カタログの更新は赤外線天文衛星IRAS以来24年ぶりのことで、波長範囲が拡がり、解像度・感度ともにはるかに高いものとなった。また、天の川銀河銀河系)内や銀河での星生成、星の一生の最後、宇宙の果ての銀河などについての成果も挙げた。2007年8月26日に液体ヘリウムが枯渇して完全運用(掃天観測を含む)が終了し、それ以降は機械式冷凍機による冷却でも使用できる近・中間赤外線カメラによる観測を継続したが、2011年6月に科学運用を終了した。ISO衛星スピッツアー宇宙望遠鏡宇宙望遠鏡も参照。

ホームページ
http://www.ir.isas.jaxa.jp/AKARI/Outreach/
http://www.jaxa.jp/projects/sat/astro_f/index_j.html

2018年07月02日更新

関連画像

あかり衛星
打ち上げ前のあかり衛星。上方が望遠鏡の開口部で、写真ではカバーで閉じられている。打ち上げ後に開かれる。下部を覆う黒い太陽電池パドルも打ち上げ後に展開される。(画像提供 村上浩氏)