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フレミング

 

よみ方

ふれみんぐ

英 語

Fleming, Williamina

説 明

ウィラマイナ・フレミング(Williamina Paton Stevens Fleming;1857- 1911)はアメリカの女性天文学者。スコットランドのダンディーに生まれ、20歳でジェームス・フレミングと結婚、アメリカのボストンへ移住した。息子を妊娠中にジェームスがいなくなったため、生計を立てるためにハーバード大学天文台長のピッカリング(E. Pickering)の家で住み込みのメイドとして雇われた。聡明な彼女はピッカリングの信頼を得、1881年に計算助手(コンピューター)としてハーバード大学天文台に採用された。9年間に1万個以上の星のスペクトル型を分類、その結果は1890年に『ドレーパー星表』(Draper Catalogue of Stellar Spectra)として出版された。フレミングの分類はキャノン(A. J. Cannon)に引き継がれ、ハーバード分類の基礎となった。生涯で59個のガス星雲、310個の変光星、10個の新星を発見している。

 

2024年09月06日更新

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    ウィラマイナ(ウィリアミーナ)・フレミング 1890年頃
    https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Williamina_Paton_Stevens_Fleming_circa_1890s.jpg