潮汐加熱
よみ方
ちょうせきかねつ
英 語
tidal heating
説 明
惑星の近傍を衛星が公転しているとき、衛星の各部分で惑星から受ける重力の強さが異なることが原因で、衛星の形状は球からずれた形に変形する(潮汐を参照)。衛星の軌道が楕円であるとき、この潮汐作用による変形の仕方が衛星の公転運動に伴って周期的に変化し、その結果、衛星内部に熱を生じる。このことを潮汐加熱と呼ぶ。この最も顕著な例は、木星のガリレオ衛星の一つ、イオである。イオは潮汐加熱によって衛星内部で火山活動が引き起こされている。活火山の一つから高度数百キロメートルにまで達する噴煙柱がボイジャー探査機 1号によって1979年に最初に確認された。その後、無数の火山活動の姿がガリレオ探査機の観測により、明らかにされている。
2018年07月03日更新
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