レイノルズ数
よみ方
れいのるずすう
英 語
Reynolds number
説 明
流体の流れの様子の指標となる無次元量で、流体に働く慣性力の大きさと粘性力の大きさの比で表す。レイノルズ数は、流体の代表的な速度を $U$、代表的な長さを $L$、粘性率を $\nu$、密度を $\rho$ とすると、
$$Re = \rho UL/\nu$$
と表される。流体の運動方程式の中で慣性力は非線形項であり、粘性項は線形項であるので、レイノルズ数が大きいほど、流体の運動の非線形性が強くなる。レイノルズ数が $Re\sim 1$ の場合、一般に流れは層流であるが、レイノルズ数が大きくなるにつれて、流れの中に乱れが生じ、流れは層流から乱流へと遷移する。一般にレイノルズ数が1000程度を超えると乱流が発達する。宇宙に存在する流体のレイノルズ数はしばしば1000を超えるため、宇宙で起こる流体現象には乱流が関係する場合が多い。
2023年04月19日更新
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