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パンスペルミア説

高

よみ方

ぱんすぺるみあせつ

英 語

Panspermia

説 明

生命が地球外で発生して地球に到達したと考える説。20世紀初頭にアレニウス(S. Arrhenius)は著書『宇宙の成立』のなかで、ケルビン(Lord Kelvin)やヘルムホルツ(H. Helmholtz)によって主張されていた生命地球外起源説を発展させた。1 μm より小さなバクテリアが、放射圧によって宇宙空間を移動することができると主張した。さらに、1960年代に、ホイル(F. Hoyle)と、ウィクラマシン(C. Wickramasinghe)は、宇宙ダストと乾燥したバクテリアの赤外線 スペクトルの類似から、伝染病の菌やウィルスが宇宙から飛来したという、病原パンスペルミア説を提唱した。一般には、パンスペルミア説は、彗星物質や火星 隕石などを含めて、広い意味での生命宇宙起源説を指している。地球起源説とくらべるとパンスペルミア説の有利な点として、有機物の光学異性が同じである(ホモキラリティ)ことを、観測されている円偏光 紫外線で説明しうることが挙げられる。

2018年03月22日更新

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