天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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「画像説明文」に含まれる"PP Cryptotg:(@hkotccc)ONCV"の検索結果(87件)

拡散近似 diffusion approximation

光学的に厚い媒質中を光子が進む過程を拡散過程と近似し、媒質中の放射エネルギー流束を評価する近似法。光学的に厚い媒質中を光子が移動する場合、光子は媒質中をまっすぐに進むことができず、吸収・再放射・拡散を何度も繰り返し、媒質[…]

ガスのはぎ取り(銀河の) gas stripping

銀河団の外部にあった渦巻銀河が銀河団の重力に引かれて中心部に落ち込んでいく際に、高温の銀河団ガスから動圧(ラム圧)を受けて銀河円盤のガスがはぎ取られること。銀河に働く環境効果の1つ。動圧は銀河団ガスの密度に比例し、銀河の[…]

カッパ機構 kappa mechanism

カッパ(κ)機構 (kappa mechanism) とは、恒星内部から外側に向かう放射エネルギーの流れ効率の変化によって恒星の脈動が自発的に引き起こされる機構をいう。カッパ(κ)とはガスの不透明度(opacity)のこ[…]

カンガルーガンマ線望遠鏡 Collaboration of Australia and Nippon for a Gamma Ray Observatory in the Outback(CANGAROO)

日本とオーストラリアの共同によりオーストラリアのウーメラ近郊の砂漠地帯に設置された大気チェレンコフ望遠鏡。第1世代は3.8 m口径で1992年から、第2世代は10 m口径で1999年から、第3世代は10 m口径4台のシス[…]

ガンマ線源 gamma-ray source

ガンマ線を放出する天体。GeV (109 eV)領域のガンマ線を観測しているフェルミ衛星の最初のカタログには、1451個のガンマ線源が掲載されており、うち689個がブレーザー、2個が電波銀河、2個がその他の活動銀河、2個[…]

銀河サーベイ galaxy survey

銀河に対するサーベイ観測のこと。一定の明るさ以上の銀河、あるいは輝線を出すなどの特定の性質を持つ銀河をすべて検出するために、ある天域を覆い尽くす観測。覆い尽くす天域の広いものは「ワイドサーベイ」(全天に近い広さなら「全天[…]

グリッチ glitch

中性子星は自転しているためにパルス状の電磁波が観測されるが(パルサーの項目を参照)、そのパルス周期が瞬時に短くなり、その後ゆっくり以前の周期に近づいていく現象。 中性子星は内部のコアと外部のクラストで構成される ([…]

K型星 K-type star

ハーバード分類で表面温度の系列に属し、G型星よりも低温の星。表面温度は~5,300(K)。質量は太陽の0.8倍程度。水素のバルマー線は非常に弱い。中性金属線、CH、CN分子の吸収線が顕著になる。例、アークトウルス K2。[…]

ケレス Ceres

セレスと表記されることもある。1801年にイタリアのピアッツィ(G. Piazzi)によって発見された最初の小惑星。ただし、2006年の国際天文学連合(IAU)総会の決議によって現在では準惑星にも分類されている。小惑星帯[…]

光学くさび optical wedge

ガラスなどの光を透過する薄板の表面に、一方の端からもう一方の端に向かって一定の割合で光の透過率が変わるような処理をした光学素子。これを写真乾板や写真フィルムの前に置いて一様な光で露光し現像すると、露光量の変化に伴って写真[…]

高速度星 high velocity star

太陽近傍の恒星で視線速度が65 km s-1以上のものを指す。天の川銀河(銀河系)の円盤に属する星は太陽と同じく円盤内で銀河中心を回るほぼ揃った運動をしているので、太陽との相対速度はそれほど大きくない。高速度星はたまたま[…]

三重アルファ反応 triple alpha reaction

恒星の中心部でおきる核融合反応の一つ。3つのヘリウム原子(4He、α(アルファ)粒子ともいう)から炭素(12C)が合成される反応。トリプルアルファ反応とも言う。 この反応は、(1)2つの4Heから8Beが合成される[…]

CAI calcium-aluminum-rich inclusion

炭素質隕石に含まれる、アルミニウムとカルシウムに富む白色の包有物。Calcium-aluminium-rich inclusionの略語で、高アルミニウムカルシウム含有物とも呼ぶ。高温の原始太陽系円盤のガスから最初に凝縮[…]

CNOサイクル CNO cycle

恒星の中心部でおきる核融合反応の一つ。炭素(C)、窒素(N)、酸素(O)を触媒として4つの陽子(水素, p)をアルファ粒子(ヘリウム, He)に変換する一連の水素燃焼反応。 右図に示すように(p, γ)反応や逆ベー[…]

G型星 G-type star

ハーバード分類で表面温度の系列に属し、F型星よりも低温の星。表面温度は~6,000(K)。質量は太陽とほぼ同じ。水素のバルマー線は弱い。主な吸収線はカルシウムH、K線(CaII)、中性鉄線(FeI)、CH分子。例、太陽G[…]

視位置 apparent place

地心から見た、瞬時の真赤道と真春分点により定義された座標系における天体の位置。位置は視赤経と視赤緯により表現する。視位置を計算する際には、光差、年周視差、年周光行差などを考慮している。光差とは光が天体を発してから地球にた[…]

ジェイムズウェッブ宇宙望遠鏡 James Webb Space Telescope(JWST)

宇宙最初の星や銀河の形成、宇宙の再電離、太陽系外惑星の形成や生命の起源などの解明を目指すアメリカ航空宇宙局(NASA)の宇宙天文台。ハッブル宇宙望遠鏡の後継機。 対角が1.3 mの六角形をした軽量化ベリリウム製のセグメ[…]

視恒星時 apparent sidereal time

恒星時を参照。

視太陽時 apparent solar time

太陽時を参照。

視直径 apparent diameter

天体の見かけの直径を天球上の角度で表現した値。天体の真の半径をa、天体までの距離をrとすると、視半径sは sin s = a/r であり、視直径はその2倍の 2sとなる。 たとえば、太陽は月の400倍の大きさを持っている[…]