ナスミス焦点
よみ方
なすみすしょうてん
英 語
Nasmyth focus
説 明
経緯台式反射望遠鏡において、高度軸上に結像される焦点のこと。望遠鏡の不動点(方位軸と高度軸の交わる点)に、副鏡からやってきた光を高度軸方向に反射する鏡(第三鏡)を置くことで実現する。イギリスの技術者ナスミス(J. Nasmyth)が実用化した焦点のため、その名がつけられている。ナスミス焦点は高度軸上にあるため、望遠鏡の高度方向の動きには影響を受けない。方位軸周りには望遠鏡と一緒に動くことになるが、水平面上の動きであるため重力の影響を受けない。このため、安定した焦点であり、精度を要求する大型の装置を設置することができる。合成口径比(F比)は、カセグレン焦点とほぼ等しく、F/8からF/15程度である。焦点(望遠鏡の)も参照。
2018年09月06日更新
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