ホモロガス構造
よみ方
ほもろがすこうぞう
英 語
homologous structure
説 明
一般的には、ある構造物に力が加わって変形したときにその構造物の形状があらかじめ指定した形状になるような変形をホモロガス変形と呼び、そのような構造をホモロガス構造という。放物面となっている電波望遠鏡の主鏡は大型になると構造強度に対して重くなるため仰角を変えると自重による変形が無視できなくなる。そこで、変形してもまた別の放物面になり、仰角によらず主鏡で反射した電波が焦点に集まって集光力を維持するような構造をホモロガス構造として検討され、実現可能なトラス構造が存在することがわかった。この場合、焦点の位置は移動するので仰角に応じて副鏡の位置を能動的に変える必要がある。ホモロガス構造はエッフェルスベルク100 m鏡や野辺山45 m電波望遠鏡で採用されている。これらの望遠鏡についてはエッフェルスベルク電波天文台および野辺山宇宙電波観測所を参照。
2018年03月12日更新
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