ガイド(天体追尾)
よみ方
がいど(てんたいついび)
英 語
guiding
説 明
天体を観測するときに望遠鏡の追尾誤差を改善する手法。望遠鏡は駆動系などの不完全さから天体を完全にとらえ続けることができない場合が多い。その際に、目的の天体、もしくはその近くにある天体(ガイド星)からの光を利用して望遠鏡の追尾誤差を補正する。望遠鏡の指向方向が目的天体からずれると、ガイドカメラに写るガイド星の像もずれる。この像の移動から追尾のずれを計算して望遠鏡の駆動を補正する。この補正は“秒”程度の時間スケールで行う。これに対して、大気のゆらぎによっても天体像の揺れ(シーイングの一成分)が起こり、その時間は1/10秒程度と非常に速い。この揺れを減少させる方法をティップ-ティルト補正と呼び、望遠鏡全体の向きの修正ではなく、主に、光路上にある小さいミラー(ティップ-ティルト鏡)の向きを高速に駆動することによって行う。ガイド望遠鏡も参照。
2018年03月07日更新
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