放射量度
よみ方
ほうしゃりょうど
英 語
emission measure
説 明
電離ガスの電子と陽イオンの積の視線に沿った柱密度のこと。英語読みの「エミッションメジャー」をそのまま用いることも多い。多くの場合、電離水素領域(HII領域)に対して用いられる。領域の奥行の長さをとし、電子と陽イオンの数密度をそれぞれ
、
としたときの放射量度
は
となる。天文学では、電子や陽イオンの数密度の単位を[]、視線長さの単位を[
]として値を見積もることが多いので、それに合わせて放射量度の単位は[
]となる。星間ガスの主成分は水素であるので、すべてが電離水素ガスだと近似するなら
となり、この場合の放射量度は電子密度の2乗
の柱密度となる。電離ガスが熱的制動放射(自由-自由放射)を放つ場合、ガスの光学的厚さは放射量度に比例する。
2018年03月12日更新
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