天文学辞典 | 天文、宇宙、天体に関する用語を3000語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。

New

放射量度

 

よみ方

ほうしゃりょうど

英 語

emission measure

説 明

電離ガスの電子と陽イオンの積の視線に沿った柱密度のこと。英語読みの「エミッションメジャー」をそのまま用いることも多い。多くの場合、電離水素領域(HII領域)に対して用いられる。領域の奥行の長さをLとし、電子と陽イオンの数密度をそれぞれn_{\rm e}n_{\rm p}としたときの放射量度EM
EM=\int_{0}^{L}n_{\rm e}n_{\rm p}dx
となる。天文学では、電子や陽イオンの数密度の単位を[{\rm cm}^{-3}]、視線長さの単位を[{\rm pc}]として値を見積もることが多いので、それに合わせて放射量度の単位は[{\rm pc\,cm}^{-6}]となる。星間ガスの主成分は水素であるので、すべてが電離水素ガスだと近似するならn_{\rm e} = n_{\rm p}となり、この場合の放射量度は電子密度の2乗n_{\rm e}^2の柱密度となる。電離ガスが熱的制動放射(自由-自由放射)を放つ場合、ガスの光学的厚さは放射量度に比例する。

2018年03月12日更新

関連画像