ハレー彗星
よみ方
はれーすいせい
英 語
Comet Halley
説 明
公転周期75.3年で太陽を長楕円逆行軌道で周回する周期彗星。彗星の軌道を求めて回帰を予想したハレー(E. Halley)にちなみ、ハレー彗星もしくはハリー彗星と呼ぶ。正確には1P/Halleyと書く。1986年の回帰時に、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)のジオット彗星探査機、旧ソ連のベガ、日本の「すいせい」、「さきがけ」などの探査機が観測を行い、ジオット彗星探査機が初めて彗星核の撮像に成功した。それに先立ち、日本のすいせい探査機は、コマの明るさの変化からハレー彗星核の自転周期を求めている(2.2日)。
ダスト質量分析機による測定から、コマのダストには分子量100を超すさまざまな有機分子が存在することがわかり、構成元素からCHONと呼んでいる。これらの有機物は、星間ダストの表面で紫外線や宇宙線が介在して生成されたと考えられている。ハレー彗星の氷成分には、H2Oのほか、CO, CH4, NH3, HCNなどが含まれている。なお、次回の回帰は2061年である。
ジオット彗星探査機が撮影したハレー彗星の核の様子。最接近距離はわずか 600 km。1986年3月13-14日。
https://www.youtube.com/embed/YPZcji32IBs?si=TV92jKN8ZucGunJn"
2024年10月03日更新
この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。
受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。