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紫金山-アトラス彗星

 

よみ方

しきんざん あとらす すいせい

英 語

Comet Tsuchinshan-ATLAS

説 明

紫金山-アトラス彗星(C/2023A3)はオールトの雲起源の非周期彗星。2023年1月9日に中国の紫金山天文台で発見され、同年2月22日に南アフリカのATLAS望遠鏡(Asteroid Terrestrial-impact Last Alert System:地球衝突小惑星の発見を目的とした自動観測プロジェクト)で独立に検出されたため、両方の観測所の名前から名づけられた
近日点通過は2024年9月27日で、距離は0.391天文単位。地球に最接近するのは、2024年10月12日(0.47天文単位)。その前後に肉眼で見えるぐらいに明るくなるのではないかと期待されている。


東京大学アタカマ天文台(TAO)山頂施設で撮影された紫金山-アトラス彗星。2024年10月1日5時00分-6時20分(チリ時間)の80分間に得られた静止画803カットからタイムラプス処理をおこなって作成した動画。
撮影 : 東京大学TAOプロジェクト/中西昭雄

https://www.youtube.com/embed/PXNK62SQcd0?si=G9OPTdpLKXGBmbtm”

2024年10月04日更新

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    朝日新聞宇宙部とすばる望遠鏡とが運用するマウナケア山頂のライブカメラによる動画のスナップショット。現地時間2024年9月26日早朝(4:50-5:20頃)。
    動画は以下で見られます。
    https://x.com/SubaruTelescope/status/1839454927883551127
    東京大学アタカマ天文台(TAO)山頂施設で撮影された紫金山-アトラス彗星。2024年10月3日5時53分(チリ時間)、85mmレンズを用い赤道儀を使用して追尾撮影(総露出60秒)。
    撮影 : 東京大学TAOプロジェクト/中西昭雄
    https://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/TAO/news/20240930/index.html
    国立天文台による紫金山・アトラス彗星の位置。
    https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2024/10-topics05.html