X線マイクロカロリメータ
よみ方
えっくすせんまいくろかろりめーた
英 語
X-ray microcalorimeter
説 明
X線の検出器の一種で、高いエネルギー分解能が得られる。X線光子が半導体素子で吸収されると、吸収された光子のエネルギーに応じて素子の温度がわずかに上昇するが、その温度上昇を正確に測定することで、入射したX線光子1個1個のエネルギーを求めることができる。ただし、ごくわずかな温度上昇をとらえるために、素子は極低温に冷やす必要がある。エネルギー分解能が入射X線エネルギーに依存しないため、高いX線エネルギーでは分光素子よりエネルギー分解能が高くなる。回折格子と比べ、広がった天体にも適用可能、比較的高いエネルギーのX線も測定できるといった利点がある。すざく衛星やひとみ衛星に搭載されていたが、まだ長期運用には至っていない
2019年02月06日更新
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