UK赤外線望遠鏡(UKIRT)
よみ方
ゆーけーせきがいせんぼうえんきょう(ゆーかーと)
英 語
UK Infrared Telescope (UKIRT)
説 明
ハワイ島マウナケア山頂にある口径3.8 mの赤外線専用望遠鏡。UKIRTと略称される。1978年に完成、翌年から観測を開始した。赤外線専用望遠鏡としては世界最大の口径である。UKIRTは、赤外線専用ということで、薄い軽量の主鏡を採用し、従来の光学望遠鏡の設計概念を破ることで安価に建設された画期的な望遠鏡であった。建設の中心となったのはエジンバラ王立天文台(ROE)であり、主鏡の研磨はグラブ-パーソンズ社が行った。イギリスの科学技術施設評議会(Science and Technology Facilities Council)が所有し、同じくマウナケア山頂にあるジェイムズクラークマクスウェル望遠鏡(JCMT)とともに、ハワイ州ヒロにある天文学共同センター(Joint Astronomy Center)が運用していたが、UKIRTの所有権は2014年10月31日をもってハワイ大学に譲渡された。2005年に完成した広視野の赤外線カメラWFCAMを用いたUKIDSS(The UKIRT Infrared Deep Sky Survey)と呼ばれる大規模なサーベイを遂行中で、データは順次公開されている。
参考ホームページ:http://wsa.roe.ac.uk/
2020年12月16日更新
この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。
受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。