A型特異星
よみ方
えーがたとくいせい
英 語
A-type peculiar star
説 明
A型特異星はAp星とも呼ばるA型星で、およそ1kG(0.1テスラ)以上の強い磁場を持っている。そのため最外層の乱流が沈静化されており、特定の元素が放射によって表面に持ちあげられ、化学特異星となっている。浮き上がってきた元素は、磁場の影響で表面上不均一に分布し、スポットと呼ばれる濃度の高い領域ができることが多い。その場所は自転によって我々から見え隠れするので自転周期で明るさが変化する(α^2 CVn型変光)。A型特異星は磁場の影響で角運動量を効率的に失うので、他のA型星に比べて、自転速度が遅くなっている(大半のAp星の自転周期は10日以上)。このようなゆっくりとした変光に加えて、Ap星には非動径振動による非常に速い(周期〜5−20分)変光を示すroAp(高速振動Ap型変光)星と呼ばれるグループが存在する。
2024年09月04日更新
この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。
受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。