デバイ長
よみ方
でばいちょう
英 語
Debye length
説 明
多数の荷電粒子がクーロン力のもとで運動しているプラズマにおいて、個々の荷電粒子のつくる電場の影響が及ぶ特徴的な距離。電子が温度$T$、密度$n$であるプラズマに対してMKSA単位系で
$$\lambda_{\rm De}=\left(\frac{\epsilon_0 k_{\rm B}T}{n e^2}\right)^{1/2}$$
で表される。ここで $\epsilon_0$ は真空の誘電率、$k_{\rm B}$ はボルツマン定数、$T$ は温度、$n$ は電子密度、$e$ は電気素量(素電荷)である。
荷電粒子の周りには反対符号の電荷をもった粒子が集まる傾向があるため、ある距離だけ離れると電場の影響が遮蔽される。この距離がデバイ長である。デバイ長よりも大きな空間スケールでは荷電粒子の運動は電場の影響をほとんど受けないとみなすことができる。
2023年05月11日更新
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