天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

弱い重力レンズ効果

 

よみ方

よわいじゅうりょくれんずこうか

英 語

weak lensing effect

説 明

遠くの銀河から発せられた光が、途中で手前の銀河や銀河団のような強い重力場を通過するときに光路を曲げられ、銀河の形がゆがんだり増光したりして観測される現象を重力レンズという。そのうち、ゆがみや増光の程度が比較的小さなものを弱い重力レンズ効果という。また、重力レンズ効果の原因となる天体をレンズ天体という。多くの背景銀河の楕円率を測定し、場所ごとの平均値を調べることによって、楕円率のゆがみ(シアー)の2次元地図を作ることができ、そこからレンズ天体の質量分布を推測することができる。宇宙論的歪みも参照。

2018年08月18日更新

関連画像

銀河団SDSS J1050+0017 のすばる画像。矢印は強い重力レンズ効果をうけた銀河団背後の遠方銀河。すばる望遠鏡ホームページより説明文ともに引用。(クレジット:国立天文台・ハワイ観測所)https://www.subarutelescope.org/Pressrelease/2012/01/19/fig1e_s.jpg
強弱重力レンズ解析から得られた、銀河団内の平均的なダークマター分布。球状ではなく上下にゆがんでいるのが見て取れる。すばる望遠鏡ホームページより説明文ともに引用。(クレジット:国立天文台・ハワイ観測所)
https://www.subarutelescope.org/Pressrelease/2012/01/19/fig2e_s.jpg