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マルチビーム受信機

 

よみ方

まるちびーむじゅしんき

英 語

multi-beam receiver

説 明

焦点面に多数の受信部を並べた受信機のこと。電波望遠鏡では、従来、アンテナの焦点面には技術的な理由から1点のみを観測できる受信機を1台のみ配置することが多かった。しかし、これではマッピング観測を行う場合には時間効率が低く、改善が望まれていたため、天球上の複数の場所を同時に観測することができるマルチビーム受信機が開発された。超伝導受信機2次元アレイ型検出器も参照。

2018年04月11日更新

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    国立天文台 野辺山宇宙電波観測所 の45 m電波望遠鏡で使用されていた25ビーム受信機。“The 25-BEam Array Receiver System”の頭文字を採ってBEARS(ベアーズ)と呼ばれていた。白くドーム状に膨らんだ部分が個々の検出部となっている。(NASA/JPL)