天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

秤動

高

よみ方

ひょうどう

英 語

libration

説 明

ある位置を中心にして、周期的な運動をすること。天体の動きとしては、ラグランジュ点付近での運動で使われることが多い。
月はいつもほぼ同じ面を地球に向けているが、実際には上下左右に少しだけ振れて見える。これを月の秤動と呼び、光学秤動と物理秤動の2種類に分けることができる。光学秤動とは、月の公転が楕円軌道であるため速度が一定でないことや月の赤道面が軌道に対して傾きを持つことなどによりわずかに向きが変わって見える現象である。物理秤動とは、月の自転軸に対する歳差章動である。物理秤動は光学秤動に比べるとはるかに小さい。
ラグランジュ点での秤動とは、たとえば木星トロヤ群小惑星のように、ラグランジュ点の周辺を振動するように動く現象を指す。さらに、太陽系天体の軌道要素がある値の周りに振動するようなときにも秤動と呼ばれることがある。

2018年04月13日更新

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