天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

コースティックス

 

よみ方

こーすてぃっくす

英 語

caustics

説 明

光線が重なり合い明るく見える包絡線のこと。
重力レンズ現象の用語としては、遠くにある光源から発せられた光の経路が、その途中にある天体の重力によって曲げられる重力レンズ現象において、光源面上で点状の光源(点光源)が無限大に増光される位置を結んだ曲線を指す。一般に、点光源がコースティックスを横切る際に、重力レンズのイメージ面で実際に観測される光の多重像が2個増減する。

2018年09月16日更新

関連画像

*楕円レンズの場合の光源面におけるコースティックス(左図の線)と対応するイメージ面における臨界曲線(右図の線)、ならびに光源の位置(左図の丸印)に対応するレンズ像の様子(右図のアーク状の像)。上の2組の図は光源を右からレンズ中心へ近づけた場合、下の2組の図は光源を右上から近づけた場合であり、光源が各コースティックスを横切る度にレンズ像が2個増えている。
千葉柾司・二間瀬敏史「観測的宇宙論の基礎」、シリーズ現代の天文学第3巻、二間瀬・池内・千葉編『宇宙論II』 2章 図2.12(日本評論社)