テクタイト
よみ方
てくたいと
英 語
tektite
説 明
大規模な隕石の衝突に伴い、地球表面物質が蒸発したものが上空で急冷されて固化した天然のガラス質物質である。起源は隕石衝突であるが、材料はほとんど地球物質である。チェコ産のモルダバイトは宝石として利用されている。これは、1500万年前に形成されたドイツ南部のリースクレーターの衝突の際に生成されたと考えられている。ミリメートル以下のガラスの球粒が、同時期に堆積した広範囲の海洋底堆積物に含まれていることがあり、マイクロテクタイトと呼ばれる。これも大きな衝突の記録と考えられている。白亜紀と第三紀境界の地層にも含まれており、恐竜の絶滅と隕石衝突を結びつける証拠の一つとされている。
2018年03月26日更新
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