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スペースデブリ

 

よみ方

すぺーすでぶり

英 語

space debris

説 明

地球の周回軌道上にある不要な人工物体のこと。運用を終えたり故障したりした人工衛星や、打ち上げロケットの上段、ミッション遂行中に放出した部品、爆発や衝突により発生した破片等がある。

スペースデブリは、地球観測衛星等が使用する高度2000 km以下の低軌道、通信衛星や気象衛星等が使用する高度約36000 km静止軌道GPS衛星等が使用する高度約20000km12時間周期軌道等のよく使用される軌道に多く、特に高度約700-1000km付近が最も多い。

これらスペースデブリの総数は、年々増加の一途をたどっており、活動中の人工衛星や有人宇宙船、国際宇宙ステーションなどに衝突すれば、設備が破壊されたり乗員の生命に危険が及ぶ恐れがあったりするため、国際問題となっている。このためスペースデブリを監視する活動や、さまざまな除去技術の開発が行われている。


JAXAの「SPACE DEBRIS~追跡ネットワーク技術センターのデブリ対策~」の活動を紹介する動画

https://www.youtube.com/embed/EcBUHpz6-rg?si=rM6-1D22KdlUH_tq"

2026年01月13日更新

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    地上からの観測で追跡されている高度2,000km以下の軌道を周回する人工天体の分布。このうちの95%以上はスペースデブリである。2005年にNASAが制作したもの。
    出典 
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%87%E3%83%96%E3%83%AA
    アメリカ宇宙監視ネットワークによってカタログ化されている地球周回軌道上にあるすべての物体の数とその種類別内訳の推移。
    出典 https://en.wikipedia.org/wiki/Space_debris
    地球接近小惑星とともにスペースデブリの監視観測も行っている美星スペースガードセンターの望遠鏡ドーム。この施設はJAXAが管理し、日本スペースガード協会と協力して運用している。岡山県井原市(旧美星町)が運用する公開天文台である美星天文台に隣接している。
    https://www.jaxa.jp/about/centers/bsgc/index_j.html