流星クラスター現象
よみ方
りゅうせいくらすたーげんしょう
英 語
meteor cluster phenomenon
説 明
極めて短時間(典型的には1秒から10秒程度)に、軌道をほぼ同じくする流星が数個から数十個、ほぼ同時に出現する現象。1997年のしし座流星群で初めて存在が認識された。
2001年のしし流星群の例の解析の結果、比較的大きな流星体が地球に突入する直前(数日から一週間程度前)に分裂したものと考えられ、そのメカニズムを提案した論文で使われた流星クラスターという言葉が定着したものである。これまで10例ほどしか観測されていない非常に希な現象だが、高感度カメラのおかげで観測例は増えつつあり、特に朝日新聞と国立天文台が協力してハワイ・マウナケアのすばる望遠鏡施設に設置された星空カメラ(朝日新聞宇宙部を参照)では2021年から2024年まで3例のクラスター現象を観測することに成功している。
2025年8月13日 00:57:04(JST)頃に観測されたペルセウス座流星群に属する流星クラスター現象(青森県・星と森のロマントピア天文台「銀河」撮影・提供)
2025年09月16日更新
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